
見えない”吸い込み”が艶を奪う
外壁塗装で仕上がりを決める要素はいくつもありますが、その中でも現場で最も気にされにくいのが「下地の吸い込み」です。
実はこの吸い込みが、完成後の塗膜の厚みや艶の出方を大きく変えます。
どれだけ高級な塗料を使っても、吸い込みを放置したまま上塗りに進むと、塗膜は必要な厚みに到達せず、光の反射も安定せず、結果として仕上がりにムラが生まれます。
下地が吸い込むというのは、外壁の表面に無数にある細かな気孔に塗料が入り込み、表面に残るはずの塗膜が薄く引っ張られてしまう状態です。
特に劣化が進んだモルタルやサイディングは吸い込みが激しく、一度上塗りを置いても塗料が瞬時に“下へ引きずり込まれる”ように沈んでしまいます。
その結果、表面には膜厚がまるで乗ってこない。
これが、仕上がりのツヤが出ない原因のひとつです。
ツヤが出ないということは、膜厚が均一になっていないということでもあり、耐候性にも影響します。
塗膜厚とは、塗装後の保護層の厚みのこと。
これがしっかり確保されることで、紫外線や雨風に対して壁が強くなります。
しかし吸い込みの強い下地では、上塗りを一度置いただけでは目標の膜厚に届きません。
表面から塗料が見えていても、内部では下地が塗料を奪うように吸収を続けているため、外から見える色と艶だけでは判断できないのが難しいところです。
だからこそ、吸い込みが強い壁には、まず適切なシーラーをしっかり入れて下地を落ち着かせる必要があります。
シーラーが十分に浸透すると、壁が塗料を必要以上に吸い込まなくなり、上塗りが表面に残りやすくなります。
この状態になって初めて、規定の膜厚を確保した“塗装本来の性能”が発揮できます。
現場では、吸い込みが止まらない壁に対してはシーラーを二度塗りすることも珍しくありません。
これを怠ると、どれだけ丁寧に上塗りをしても結果は出ません。
仕上がりの美しさは上塗りの腕だけで決まるものではなく、その前段階でどれだけ吸い込みを抑えて膜厚を乗せられる環境を整えたかに左右されます。
下地が塗料を吸い込むかどうかは目で見てすぐには分からないことも多いですが、プロが最初に見極めるべき大切なポイントです。
吸い込みを理解し、抑え、必要な膜厚を確実に積み上げる。
この工程こそが塗装の仕上がりと耐久性を守る鍵になります。
下地がどれだけ塗料を吸い込むかを見抜き、必要な膜厚を確保できる状態まで整えるのは、実は塗装の中でもっとも仕上がりの差が出る部分です。
見た目では分かりにくい工程ですが、ここを丁寧に処理しているかどうかで、数年後の外壁の状態がまったく変わります。
塗装は“塗る作業”よりも、“塗れる状態を作る作業”のほうが重要です。
もしお家の壁が粉をふいていたり、吸い込みが強そうだと感じたら、一度プロに見てもらうだけでも価値があります。
外壁塗装・屋根工事専門店 塗り替えかがやきでは、下地の状態をしっかり診断し、適切なシーラー選びから膜厚管理まで、後々まで安心できる施工を心がけています!
外壁のことで気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください!




