鉄部塗装の以外な落とし穴!?「錆止めを塗りっぱなし」にすると・・・?

10日以上経過した塗膜にケレンが必要

 錆止め塗料は鉄部塗装においてとても重要な役割を持っています。
鉄は空気中の水分や酸素と反応して錆びていく性質があるため、その進行を抑えるために最初に塗るのが錆止め塗料です。
錆止めは単に色を付けるための塗料ではなく、鉄と上塗り塗料の間に入り込み、防錆効果と密着性を確保する「接着層」のような役割を担っています。

しかしこの錆止め塗料には、適切な塗り重ねのタイミングがあります。
一般的に塗装現場では、錆止めを塗ってから時間が経ちすぎると上塗り塗料の食い付きが悪くなると言われています。
特に10日以上経過してしまうと、塗料メーカーの仕様でも再度ケレン(目荒らし)が必要になるケースが多くなります。

その理由は、塗料の乾燥と表面状態の変化にあります。
錆止め塗料は塗装後、溶剤が揮発して硬化していきますが、時間が経つにつれて塗膜の表面はより滑らかで硬い状態になります。
本来、上塗り塗料は下地の塗膜にわずかな凹凸や化学的な結びつきによって密着します。
しかし塗膜が完全に硬化し、表面がツルツルに近い状態になると、その密着力が弱くなってしまうのです。

さらに時間が経つと、塗膜表面には空気中の汚れや微細な粉塵、油分などが付着していきます。これらは目に見えないことも多いのですが、塗装の密着にとっては大きな障害になります。
上塗り塗料がしっかりと噛み付くための条件が揃わなくなり、結果として剥がれや膨れなどの原因になる可能性が出てきます。

そのため塗装現場では、錆止め塗装後はできるだけ適切な時間内に中塗りや上塗りを行うことが基本になります。
もし工程の都合などで期間が空いてしまった場合には、再度ケレン作業を行い、塗膜の表面に細かな傷をつけて密着しやすい状態を作ります。
これを「目荒らし」と呼び、塗料がしっかりと噛み付くための下地づくりとして重要な工程になります。

鉄部塗装は、ただ塗るだけでは長持ちしません。
塗料の性能だけでなく、塗るタイミングや下地の状態によって耐久性は大きく変わります。
錆止め塗料の塗り替えタイミングやケレン作業は、見えない部分ですが塗装の寿命を左右する大切なポイントなのです。

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