
鉄部の性質変化です
今回は、鉄骨階段や手すりなどの鉄部塗装で特に相談の多い「溶接部から発生する錆び」について解説します。
塗り替えたばかりなのに、なぜか決まって同じ場所から錆びてくる。
その原因は施工不良だけでなく、溶接部特有の性質にあります。
なぜ溶接部が錆びやすいのかをわかりやすくお伝えします
鉄骨階段や手すりなどの鉄部塗装をしていると、数年後に決まって錆びが出てくる場所があります。
それが溶接部です。
見た目は同じ鉄でも、実は溶接された部分は他の場所よりも錆びやすい条件が揃っています。
まず、溶接部は高温で金属を溶かして接合するため、鉄の性質が周囲と変わってしまいます。
加熱と急冷を受けた部分は組織が粗くなり、塗料の密着が安定しにくくなります。
そのため、一見きれいに塗装できていても、内部では塗膜が弱くなりやすい状態になっています。
次に、溶接部周辺には目に見えない凹凸や巣穴が残りやすい点も原因です。
溶接ビードの際や、削りきれなかった部分に細かな段差ができると、そこに雨水や湿気が溜まりやすくなります。
水分が長時間残ることで、錆びが内部から進行しやすくなります。
さらに、溶接部はケレン不足が起きやすい場所でもあります。
形状が複雑なため、平面部分と同じ感覚で下地処理をすると、錆びの根が残ったまま塗装してしまうことがあります。
表面上は塗り替えたように見えても、内部に残った錆びが再発し、数年で浮きや膨れとなって現れます。
もう一つ見逃せないのが、溶接熱によって既存の防錆被膜が破壊されている点です。
工場出荷時に施された防錆処理やメッキ層は、溶接の熱で失われていることが多く、周囲よりも「無防備な鉄」が露出している状態になります。
そのまま通常塗装をしてしまうと、防錆性能に差が出てしまいます。
だからこそ、溶接部の塗装では専用の下地処理が重要になります。
入念なケレンで錆びの根を落とし、必要に応じて錆止めを重ね塗りし、塗膜厚を確保することで初めて耐久性が安定します。
溶接部は「同じ鉄だから同じ工程でいい」と考えると、後から必ず差が出る部分です。
鉄部塗装で長持ちさせるためには、溶接部をどれだけ意識して施工しているかが大きな分かれ道になります。
もし鉄骨階段や手すりの錆びが気になっている場合は、見た目だけでなく、こうした部分まできちんと見てくれる業者かどうかを確認してみてください。
外壁塗装・屋根工事専門店 塗り替えかがやきでは、錆びが出やすい溶接部や接合部を重点的に確認し、状態に合わせた下地処理と塗装工程を行っています!
鉄部の劣化が気になったタイミングが、実は一番の塗り替え時期かもしれません!




