今更聞けない外壁塗装の仕組みを理解する、塗膜が建物を保護する科学的メカニズム

意外と知らない外壁塗装が必要なワケ

 外壁塗装は単なる美観仕上げではなく、建物の耐久性を左右する重要な「保護工法」です。
建築物は、紫外線・雨水・酸素・温度変化といった劣化要因に常にさらされており、
塗膜はそれらの侵入や影響を制御する“最前線の防護材”として機能しています。
ここでは、外壁塗装がどのように建物を守るのかを、塗膜の機能面から専門的に解説します。

1. 塗膜の「防水性能」が外壁材の吸水劣化を防ぐ
サイディング・モルタル・ALCなど、外壁材には多孔質構造があり、
水を吸収しやすいという性質があります。
吸水すると凍害・膨張・中性化などにつながり、構造的な劣化を引き起こします。

塗膜が形成する防水層は、
・雨水の浸入を遮断
・外壁材の吸水を抑制
・中性化反応を遅延
・躯体内部への湿気侵入も抑制
といった多重の保護機能を果たします。

防水性能が低下すると塗膜がチョーキングを起こし、吸水・膨れ・剥離が始まるため、
適切な塗り替え周期が重要になります。

2. 塗膜の「紫外線耐候性」が劣化スピードを制御する
外壁劣化の最大要因は紫外線による樹脂の分解です。
アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素といった合成樹脂は、紫外線に曝露されると
分子鎖が破壊され、白亜化(チョーキング)を引き起こします。

耐候性の高い塗料は、
・UV吸収剤
・光安定剤(HALS)
・高耐候樹脂(フッ素樹脂、無機系など)
といった成分を配合し、分子レベルで光劣化を抑制します。

これにより、
塗膜が長期にわたって結合力を保ち、外壁の保護能力が維持されます。

3. 温度変化による膨張収縮に追従する“可とう性・弾性”
建物は1日で数ミリ単位で伸縮します。
外壁材や下地が動く中で、塗膜がその動きに追従できなければ、ひび割れが発生します。

弾性塗料は、
・伸び率
・可とう性(柔軟性)
・脆化温度
などの性能が高く、微細なクラックに追従しやすい性質があります。
これにより、ヘアークラックの拡大や雨水の侵入を抑え、外壁の寿命を延ばします。

4. 金属部を腐食から守る「防錆機能」
鉄部(庇・手すり・鉄骨・門扉など)は、塗装が直接的に腐食の進行を制御します。

防錆塗料には、
・赤錆転換剤(高分子酸)
・防錆顔料(亜鉛、アルミニウム系)
・バリア性の高いエポキシ樹脂

などが使用され、
鉄と酸素・水が触れることを防ぎ、電気化学的に腐食反応を抑制します。

鉄部塗装は特に、
ケレン → 錆び止め → 中塗り → 上塗り
という工程管理が耐久性を大きく左右します。

5. 塗膜が環境変化を緩和する“断熱・遮熱効果”
近年増えている遮熱塗料・断熱塗料には、以下のような機能があります。

・赤外線の反射率を高める(遮熱)
・熱伝導を抑制する中空バルーンなどを配合(断熱)

これにより、外壁や屋根の表面温度が下がり、
躯体の温度変動も抑えられ、建物全体の劣化速度を遅らせる効果があります。

塗膜は“建物の最前線で働く多機能シールド”
外壁塗装は、単なる色の変更ではなく、建物を外的要因から守るための機能性工法です。
塗膜が果たす役割は多岐にわたり、防水・耐候・防錆・可とう性・熱制御など、科学的根拠に基づいた性能が集約されています。

劣化した塗膜を放置すると、外壁材そのものがダメージを受け、
結果として補修費用が大幅に増えることも少なくありません。
建物の寿命をのばし、快適性を維持するためには、適切な塗装周期と正しい施工が不可欠です。

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