
塗装の際には必要不可欠な作業です
よく見積書には「下地処理」って書いてありますよね。しかし、実際に下地処理ってどんなことをするのか、よくわかりませんよね。その1つがケレンという作業になります。
特に鉄部においては、過去の塗膜が剥がれかけている部分をしっかりと剥がしておくこと、そして塗装面に小さなキズをつけて塗料の接着面積を多くして、下塗りの密着度を高める効果を出す作業を指しています。
塗料は厚塗りをしません。ムラなくしっかりと塗っていきます。
塗料を均等に塗ることで綺麗な仕上がりにしていきますが、下地に汚れやサビが付いたまま塗装をしてしまうとその箇所だけ厚くなってしまい不自然な凹凸が出来てしまい、綺麗な仕上がりになりません。
ケレン作業は金属部分に行う作業が一般的です。金属にサビが生じなければ問題ないのですが、現実的にはあり得ませんよね?
金属の種類にもよりますが酸素と水分や湿度などの影響によって酸化し、それが錆の原因になります。
また重要建築物に使用されていたりする金やプラチナなどは酸化しにくい性質を持っているので長持ちします。
一方で多くの住宅に使われる鉄は水滴に触れると化学反応を起こし酸素と反応して酸化物となり、これがサビになります。
鉄と酸素はとても相性がよく化学反応を起こしやすいのです。
そのため、ケレン作業は必要になります。