
施工を途中で中断したりなど原因は様々です
外壁塗装をする際に発生する塗りムラの一つに塗り継ぎ(通称:つなぎ)と言われるモノがあります。
これは、足場の上段から塗装をして下段から塗り継ぐ際に、上段の塗膜が下段の塗膜に重なってしまうことで発生します。
原因としては、外壁材の形状・劣化状況・施工環境・上塗材の使用量などの様々な要因が重なって発生することが考えられます。
今回は、上塗材の塗り継ぎによるムラの発生メカニズム、対策についての記事になります。
足場板付近の塗り継ぎによるムラの場合
天候や気温などの環境条件に左右されますが、上段の塗料表面が乾燥後に下段を塗り継ぐ場合、塗り継いだ塗料は上段の塗料と溶け合わず上に重なるため、段差やローラー目が残り、光の反射によってムラに見えます。
特に塗装面に直射日光が当たる場合や、強風時などは塗膜表面の乾燥が早いため、塗り継ぎムラが発生しやすい傾向があります。
一方で溶剤系塗料では、塗り重ねた塗料の溶剤成分によって下の溶剤系塗膜の表面が溶け、一体化してなだらかな面に仕上がるため、ムラになりにくくなります。
上塗材の透けによるムラの場合
フラットに近い下地や吸い込みの激しい下地などで上塗材の塗布量が十分でない場合、下地材や下塗材が透けて仕上がってしまうことがあります。
その結果、上塗材の塗膜が薄くなった部分において「艶ムラ」や「色ムラ」「模様ムラ」などが発生する場合があります。
以上のような水性上塗材の塗り継ぎムラは、事前対策によって防ぐことができます。
発生してしまった場合は以下の通りの対処が基本となります。
【事前対策】
・足場の上段を塗装後、別の職人がただちに下段の塗装を引き継いで塗装を行い、同じ要領で横に移動していく。
・下地による吸い込みが止まるまで下塗材を十分に塗装した後に、上塗材を塗装する
・直射日光が当たっていない面から施工をスタートする
・強風時の施工を極力控える
・フラットに近い下地材の場合、可能であれば溶剤系塗料を選択する
【事後対策】
部分的に補修塗りを行っても、さらにその箇所がムラになって見えるおそれがあります。
塗料が塗り重なっているムラの場合、ケレン作業を行ってから見切りの良いところまで再施工を行います。
あくまでも上記は基本的な対策の例であり現場ごとに細かく違ってくることもあるので一概に全てが当てはまるとは限りません。
今回は、上塗材の塗り継ぎによるムラについて記事にしてみました。
一度ムラになってしまうと、見切りの良いところまで再塗装が必要になるため、事前対策が非常に大切になってきます。
外壁塗装をする際にはこういった思わぬ部分で仕上がりに影響のある事柄もあるので油断大敵です!
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